亡くなってもなお、その環境を持続させる力

学び

2026年10月27日

昨日は、僕の師匠を偲ぶ会だった。

たくさんの先輩や後輩が集まり、昔の思い出話に花を咲かせた。

「師匠はすごい人だったよね」

そんな話に、みんなで頷き合う。

生きている頃からすごい人だと思っていたけれど、亡くなってなお、その偉大さを感じさせてもらった一日だった。

みんなが笑顔で集まれるということ

昨日、何より印象的だったのは、集まった人たちがみんな本当にいい顔をしていたこと。

200人もいれば、それぞれにいろんな人生がある。

仕事がうまくいっている人もいれば、そうじゃない人もいるだろう。人間関係に悩んでいたり、生きづらさを抱えていたりする人だっていると思う。

でも、そんなことは関係ない。

「師匠」という一つの存在のもとに集まれば、みんなが嬉しそうに、楽しそうに昔話をしている。

今の立場や境遇なんて関係なく、同じ時間を過ごした仲間として笑い合える。

【亡くなってなお、人が集まり、笑顔になれる場所を作り続けている。】

師匠の本当のすごさは、そこにあるんじゃないかなと思った。

人の価値は死んでからわかる

僕のじいちゃんから教わった言葉がある。

【その人の価値って、死んでからじゃないとわからない。だから良くも悪くも現象で満足するな。】

子供の頃から聞いてきた教えだけれど、昨日はその意味を今まで以上に体感した気がする。

仕事で成功したとか、売上を上げたとか、偉くなったとか。

もちろん、それも素晴らしいことだと思う。

でも、それはその時に見えている結果であって、その人の価値のすべてではないんだろう。

その人がいなくなっても、教わったことを大切にする人がいる。一緒に過ごした仲間がつながり続けている。そして、集まれば自然と笑顔になれる。

自分がいなくなった後にも、何かが残り続けている。

それこそが、じいちゃんの言っていた人の価値なのかもしれない。

僕は影でいい

だからといって、僕自身が師匠のように慕われたいとか、自分の名前を後世に残したいとか、そんなことを考えているわけではない。

僕はあくまでも影でいい。

名前なんて残らなくてもいい。

ただ、ただ、自分の目の前にあることに一生懸命なだけ。

お客様に喜んでもらうこと。後輩を育てること。仲間を大切にすること。みんなが気持ちよく働けるお店を作ること。

挨拶や礼儀を大切にしたり、お互いのいいところを認め合ったり。

一つひとつは地味なことだし、すぐに結果が出ることばかりでもない。

それでも、そんな毎日の積み重ねが、いつか誰かにとって大切な場所を作ることにつながれば嬉しい。

そんな会社であり続けてほしい

何十年か経って、今一緒に働いている仲間たちが集まったとき。

仕事で成功していようが、そうでなかろうが、そんなことは関係なく、昔話をして笑い合っていてほしい。

そこに僕がいる必要はないし、僕の名前が話題に出る必要もない。

【僕が残りたいんじゃない。みんなが笑顔で集まれる会社が残ってくれたら、それでいい。】

昨日、師匠が残してくれたものを目の当たりにして、改めてそんなことを考えた。

まだまだ僕には、目の前にやるべきことが山ほどある。

だから今日も、いつも通り一生懸命働こうと思う。

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