指導とは、ただ叱ることではなく、どうすれば相手が成長できるかを考えること。
だと、日々感じています。
遅刻した理由を「遅延で遅れた」と言ってしまうことがあるかもしれません。
できなかった理由を「苦手だから」と言ってしまうこともあると思います。
過去の自分も、何かと言い訳をしてしまうことがあったなと思います。
しかし、そこで誰かが「それではダメだよ」と指摘してくれたおかげで、
自分を見つめ直し、改善することができたのではないかと思います。
そう考えると、今度は自分が伝える立場になったときに、
同じように声をかけてあげることが大切なのではないでしょうか。
時として、相手に自分の考えを押し付けたり、言うことを聞かせようとすること自体が、
本来の目的からずれてしまうこともあるかもしれません。
指導とは、ただ命令して動かすことではなく、できないことをできるように導くこと。
注意されて改善する人もいれば、褒められることで伸びる人もいます。
自分自身も、どんなときにやる気が湧いたかを振り返りながら、
相手に合わせたアプローチができるようになりたいと感じています。
わたしももれなく、指導者として「指導=叱ること」と捉えていました。
間違いを指摘すること
やり直させること
これは絶対だと思っていました。
ですが、それだけではありません。
指導とは、
- 褒めることも指導の一環である。
- 共感することも指導である。
- 自分の意見を伝えることも指導である。
- 失敗を経験させることも指導である。
自分自身が成長する過程で、先輩や上司から多くのことを学んできました。
時には厳しい言葉をかけられることもありましたが、
それよりも「こうすると良くなるよ」と導いてくれる言葉の方が、
自分の中に深く残っています。
「言ったのに変わらない」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、
それは相手の成長を待つ姿勢が足りていないのかもしれません。
指導とは、相手ができるようになるまで見守り、寄り添うことなのだと、今になって思います。
今、指導する立場にいる自分も、かつては未熟だったはずです。
成長するにつれ、できることが増え、いつの間にか「なぜこんな簡単なことができないのか」
と思ってしまうこともあります。
でも、そこをぐっとこらえて、これからできるようになる人たちを支える気持ちを持つことが、
本当の指導なのではないでしょうか。
「だからお前はダメだ」「俺の時はこうだった」という言葉ではなく、
- 「そのままだと良くないから、こうしたらどうかな?」
- 「自分も昔はそうだった。でもそのままだと後悔することになるよ。」
- 「辛い時もあるよね。自分にもできたんだから、あなたもできるよ。何か手伝えることがあれば言ってね。」
このような言葉をかけることで、相手の受け取り方が大きく変わると感じています。
言葉を変えることには労力もお金もかかりませんが、
その影響はとても大きいものです。
自分の言い方を工夫し、自分が努力して、相手が成長し、実績を上げることができれば、
それは相手だけの成果ではなく、導いた自分自身の成長にもつながるはずです。
良い指導は、チーム全体を成長させ、結果的に自分自身の価値も高めるもの。
「どう伝えるか」を意識することで、指導の本質が変わり、より良い関係やチームが築けるのではないでしょうか。
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